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和魂洋才の経営学
経営における歴史観、企業のDNAである文化の中に時代を解く鍵がある

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和魂洋才の経営学

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著者: 竹内 倫樹
定価: 本体1,524円+税
発行: 2001年6月
四六判上製・232頁

本書は、アイデンティティを失わずに戦略的経営を展開する方法を具体的に説いたもので、全体を貫くモチーフは、経営における「歴史観」ならびに「文化」の重要性である。

●こんな人にオススメです
・混迷する時代のあらゆる分野のリーダー
・自らの依って立つ精神基盤を解明しようとする人
・経営戦略の策定者

●こんな本もおすすめ!
・日本語で考える経営
・人間力の経営

竹内倫樹氏のホームページ

著者紹介

竹内 倫樹(たけうち つねき)
1947年、長野県に生まれる。早稲田大学を卒業後、部品メーカーの取締役を経て、1978年からコンサルティング活動を開始する。
1986年には産能大学総合研究所主任研究員となり、1991年にソシオテック研究所を設立し、代表取締役に就任する。
この間、トヨタ起業塾塾長、KSPマネジメントスクール/トータルコーディネーターとしても辣腕を発揮する。
経営戦略の策定から実践まで、日本のトップ企業のビジネスステージを総合的に演出する手腕は、財界リーダーからも高く評価されている。
おもな著書に『ビジネスマンは不況で進化する』(にっかん書房)、『和魂洋才の経営学』(ビーケイシー)がある他、共著や監修も数多く、専門誌やビジネス誌を中心に精力的に論文を発表している。

主な内容

第1章 経営環境の変化とマネジメント
世界はどこへ向かっているのか/日本市場の実情と未来像/変化の本質を見誤るな/世紀マネジメントの革新/世紀への戦略ビジョン

第2章 国際化に勝ち残る企業
多様化する企業統治のスタイル/従来の方法論では勝ち残れない/オールドエコノミーとニューエコノミー/ITガバナンスの可能性を問う/企業のアイデンティティを確かめよ

第3章 創造的経営へのプロセス
すべては創造的破壊から始まる/創造のプロセス設計/創造の本質を掘り下げよ/過去の成功法則を切り捨てるな/豊田佐吉が遺したもの

第4章 戦略的経営革新への提言
創業の想いは伝えられているか/変革には3つの区分けが必要/リーダーに求められるもの/経営革新を実現するプロセス/天の時、地の利、人の和

第5章 戦略思考のパラダイ��
なぜ経営戦略が必要なのか/戦略策定の前提を踏まえよ/戦略思考を展開する5つの条件/帰納と演繹のフレキシビリティ/知価社会を切り開く思考法則

第6章 戦略技法のプログラ��
戦略を構築する技術/戦略階層と戦術への落とし込み/戦略構築のプロセスと要点/戦略シミュレーションの展開/形式知としての戦略技法

第7章 戦略の実践には企業文化が不可��
欧米的経営との差異と同質/行動科学が求めたもの/誤訳される日本的経営/グローバル化の3つのタイプ/企業文化の戦略的展開

第8章 経営革新の方法論
戦略の訴求効果を確かめよ/バリューチェーンの転換/戦略浸透における組織開発/経営転換の6つのプロセス/変革のための4つのアプローチ

第9章 経済競争から経済戦争の時代へ
教育は戦略に先行すべし/次代のリーダーになる条件/未来シフトの着眼点/企業の特徴を最大限に活かせ/ディープ&ナロー

第10章 和魂洋才また再びの道
明治維新の本質を見抜け/不易流行の根源にあるもの/奇策を用いず王道を歩め/常に時流に先んずべし/百年の礎を築く十年の計

まえがき

政治も経済も混迷している時代に、あらゆる分野のリーダーに問題提起をしようと、この本を書いた。80年代に隆盛を極めた日本が、90年代に停滞を続けてきた。このままでは2010年までの復活も危うい状況である。私の中で危機意識が日ごとに強まっている。
歴史を紐解くまでもなく、今の危機的状況は明治維新の時代に酷似している。維新の志士たちはどうやって窮地を切り抜けてきたのか。思考の袋小路をさまよいながら見いだしたのが、「和魂洋才」というキーワードである。

科学の進歩は目覚ましいものがあり、脳神経科学や遺伝子学の研究者たちが、人種による性格の差異を遺伝子レベルで証明してみせた。アメリカ人は新奇性追求の傾向が強く、日本人は慎重でもの静かという国民性が、遺伝子レベルで実証されたのである。  グローバルスタンダードはおくとして、日本人は日本人に適応したマネジメントを行い、アメリカ人はアメリカ人のスタイルでマネジメントを行うべきである。そのように提唱してきた私の仮説が、ゲノムの解析により科学的な根拠で裏付けられたといえよう。
それぞれの状況に表れる同質と差異は、グローバルスタンダードを踏まえたうえで時代に対応させれば問題解決できる。要するに、和魂洋才をビジネスレベルで実行に移せば良いという話である。
「和魂洋才」という言葉は、元々「和魂漢才」から転じたものである。私たちの祖先たちは、アジア大陸で生まれ育った文化を、大らかな日本の風土の中で熟成させ、固有な知識や技術として発展させてきた。勤勉な日本人だからこそ上手に「才」を採り入れたのであり、これが私たちのアイデンティティなのである。
司馬遼太郎は『この国のかたち』で、次のように述べている。
「日本人は、思想はいつも外から来るものだと思っている」
「むろん、かつての日本人がそういうものを生み出さなかったというのは、べつに恥ずかしいことではない」
そうした日本人ゆえに、江戸末期には「和魂漢洋才」という造語も使っていた。新しい文化を受け入れる際には、アイデンティティが揺らぐものである。まして受け入れようとする文化が優れていれば、どうしても身構えてしまう。「和魂漢洋才」という言葉には、自らのアイデンティティを信じ、卓越した才能を恐れるに足らずとした気概を感じる。
「和魂洋才」の精神は、飽くなき向上心で優れたものを積極的に採り入れると共に、相手に対する尊厳を示すものである。和魂というアイデンティティを大切にしながら、洋才あるいは漢才への敬意を表すことで、国際化を実現していった。

自らの依って立つ精神的基盤が明らかになれば、問題は解けたに等しい。あとは21世紀という激動の時代に訪れる経済戦争を、思いきって闘い抜くのみである。
この本は、アイデンティティを失わずに戦略的経営を展開する方法を、具体的に説いたものである。経営の基本から人間の基本まで、さまざまな角度からアプローチしているが、全体を貫くモチーフは、経営における「歴史観」ならびに「文化」の重要性である。そこに時代を解く鍵がある。
IT革命が急速に進行し、グローバルスタンダードが浸透する状況で、経営の羅針盤をどこに向けたらよいのか迷い、自信を失っている企業は少なくない。国際舞台の動向も揺れ動き、規範を求めても正解は得られない。
さらに、新しいコンセプトは次々に提出され、多様化した次世代の価値観は、従来の方法論を簡単に切り捨てていく。立ち止まっていては緩慢な死を招くだけであり、猪突猛進すれば肩すかしを食わされる。いずれにしても、行き着く先は暗澹たる荒野に見える。
こうした錯覚に陥るほど、経営を取り巻く環境は厳しい。現状を打破したいと、どの企業も切実に願っている。未来永劫に続く企業の繁栄を、今ほど真剣に考えている時代はない。そして、問題解決を示唆するのが、企業のDNAとしての「文化」なのである。
1章と2章で経営環境の大きな流れを示し、3章から5章で着眼点を説いている。具体的な展開については6章から9章で表し、10章で全体を総括した。どこからお読みになっていただいても、和魂洋才というテーマにアプローチできる。
この本が形になるまでに、さまざまな人から支えられてきた。同郷の後輩である㈱BKCの北村善三氏が熱心に勧めてくれなかったら、出版を決心できなかったに違いない。多大な情報を提供してくれたビジネス・プランナーの龍崎史郎氏にも感謝する。
日頃のコンサルティングを通して、さまざまな示唆を与えてくださった企業の方々にも心からお礼を申しあげたい。そして、多忙な時間を割いて応援してくれたソシオテック研究所のスタッフも忘れてはならない協力者たちである。一人ひとりに謝辞を述べさせていただく。
最後に、仕事一筋に打ち込んできた私を、温かく見守り支えてくれたのは、妻のあつ子と娘たちである。この場を借りて、ふだん伝えられない言葉を添えておこう。
「ほんとうにありがとう」
2001年5月   竹内 倫樹

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