ホーム > ビジネス書 | 書籍のご案内 > 日本語で考える経営

日本語で考える経営
国際化時代を生き抜く次世代経営者必読の書

»ご購入方法
日本語で考える経営

Amazonで購入

bk1で購入


著者: ㈱ソシオテック研究所会長 竹内 倫樹
定価:本体1,524円+税
発行: 2003年11月
四六判上製・288頁

今しなければならないのは、未来をいたずらに悲観することなく、自国の文化に根ざした日本語で考える経営による勇気ある実践と、他国の文化を尊重する学習的態度である。

●こんな人にオススメです
・日本の未来を担う次世代経営者・経営幹部・幹部候補生
・グローバルな舞台で活躍しようとする人
・今日の日本の繁栄を築いた本質はなにかと考えている人

●こんな本もおすすめ!
和魂洋才の経営学
人間力の経営

竹内倫樹氏のホームページ

著者紹介

竹内 倫樹(たけうち つねき)
1947年、長野県に生まれる。早稲田大学を卒業後、 部品メーカーの取締役を経て、1978
年からコンサルティング活動を開始する。 1986年には産能大学総合研究所主任研究員となり、1991年にソシオテック研究所を設立し、代表取締役に就任する。
この間、トヨタ起業塾塾長、KSPマネジメントスクール/トータルコーディネーターとしても辣腕を発揮する。
経営戦略の策定から実践まで、日本のトップ企業のビジネスステージを総合的に演出する手腕は、財界リーダーからも高く評価されている。
おもな著書に 『ビジネスマンは不況で進化する』(にっかん書房)、『和魂洋才の経営学』
『人間力の経営』(ビーケイシー)がある他、共著や監修も数多く、専門誌やビジネス誌を中心に精力的に論文を発表している。

主な内容

第1章 2010年への旅
構創の時代/80年代の日本/90年代のアメリカ/成長を牽引する中国/10年は経営の波

第2章 経営のDNA
経営のDNAは文化の中に/マンモスハンターの末裔/アリとキリギリスの物語/日本人の脳/経営組織を動かすもの

第3章 日本的経営の歴史的考察
日本最古の経営/創造的模倣のすすめ/宮大工のこころ/指導者としての棟梁/外来文化の輸入と発展

第4章 中世の経営基盤
口遊み(九九の話)/惣村の自由と規律/室町時代の貨幣経済/算盤の登場/市場としての座

第5章 江戸時代の経営
鎖国なるがゆえの好奇心/和魂洋才の創造力/町人の底力/近江商人の知恵/商人のキャリア形成

第6章 財閥の経営哲学
財閥の始祖、住友/現銀掛け値なし/岩崎小弥太の三綱領/経営の永続性/時代への適応

第7章 近代化の中の経営
量産、量販への出発/西欧への憧憬/第一次世界大戦と好景気/重厚長大への道/不遜な夢の終わり

第8章 戦後を総括する
ストックよりフローの選択/GHQの置き土産/高度経済成長を支えたもの/生産性パラダイムの特徴/日本的経営、失敗の本質

第9章 「創造の病」を越えて
エレンバルガーの「創造の病」/グローバル・プラットホーム/和魂の合理精神/二律背反を超える知恵/戦略的アイデンティティ

第10章 和魂洋才の未来
ダボス会議の裏事情/アニメおよびゲームソフト/扇の要/日本という共通認識/和魂洋才の未来

終章 経営の言霊
経営における「人間力」/日本語で考える経営

はじめに

日本の指導者の方々への問題提起として、『和魂洋才の経営学』を上梓してから、すでに2年の歳月が流れようとしている。当時は東証の平均株価が1万3000円を割り込んだことで、日本経済に暗雲が立ちこめていると大きな話題になった。それから8000円台に落ちこみ、20年前の株価に逆戻りした。今では少し回復し1万円台を保っている。しかし経営基盤の本質は依然として変わりはない。
大手の都市銀行を中心に金融業界が再編成され、それに伴い産業界の地図も塗り替えられている。完全失業率は5%以下に改善されず、今までに積み重ねた個人の技能や個性は切り捨てられ、新しい発想と技術を手に入れなければ、再就職も覚束ないのが実情である。経営者から新入社員まで、目の輝きを失っている企業が増えている。
確かに大都市の目抜き通りを歩いても、カタカナや横文字の看板が溢れ、国際化は着実に浸透しているように思われる。不良債権の問題解決を先送りしているうちに、日本企業の足腰が弱ってきた印象が強い。欧米の動向を伺いながら、再び追いつき追いこせの時代に立ち戻らなければ、企業再生の道は開かれないと考える経営者達は少なくない。
しかし一方では人員整理に手を染めず、企業が保有する経営資源を最大限に活用しながら、増収増益の実績を守り抜き、世界に冠たる存在に成長している企業もある。その代表的な事例が自動車産業や精密機械工業などで垣間みられる。それはどこから来ているのかと問うているうちにこの本の主題にたどり着いた。
こうした企業に共通しているのは独自の企業統治論をもち、企業の卓越性として、それぞれに固有な企業文化を確立していることである。また、わかりやすい経営指針を策定し、求心力も高めている。企業活動の本質と淵源にこだわりを持ち、組織としての知の伝承を実践している企業が、時代を取り巻く環境の変化に翻弄されず、しっかりした足取りで地歩を築いている。
このような事実はいわば当たり前の現象と言ってよい。日本の企業が自らの存在理由を掘り起こさず、目の前の利益に心を奪われていたら、市場の中で淘汰されるのもやむを得ない。脈々と受け継がれた日本人の発想を基盤に、欧米の技能や卓越性を噛み砕いてきたからこそ、国際舞台に登場しても高く評価される独創性を培えた。
これは今に始まったことでない。聖徳太子が伝来した仏教の中から、和の精神を本質として抽出して以来、日本人は中国や朝鮮から渡来した文化を、日本の風土で熟成させ開花させてきた。それが世界地図の中で吹けば飛ぶような島国を、存在感のある国家として位置づけることができた根源である。外来文化を無批判に受け入れていたら、日本の持ち味は発揮されなかった。
従来の方法論に縛られないことは、自らを全面的に否定するものではない。むしろ自らを信頼できるからこそ、大胆な冒険に挑戦できる。新しい思考や発想に飲み込まれず、きちんと消化できる基盤がなければ、これからの時代に企業は競争に勝ち残れない。足下を照らし、自らの立脚点の意味を探り、態勢を整えることが求められている。
日本的経営とは、日本語を使い日本語で考える経営であると定義してきた。ここであえて同様の主題を掲げたのは、経営戦略の基本を担保するものが、文化であり、その文化を形成する源は言葉であると考えているからだ。原点回帰することにより企業再生の最短路を構築することに繋がると信じているからだ。300 年間の鎖国政策を解き、列強のさまざまな干渉を受けながら、日本の経営者たちは自立の道を歩んできた。当時の力量の差を考えれば、外国資本に席巻されていても不思議ではない。
第二次世界大戦に敗れた後にも、財閥は解体され指導者たちは公職を追放され、すべての統治機構が連合軍の占領下に置かれていた。日本を民主主義国家へ転換させるのに、手っ取り早いのはアメリカをそのまま移植することだ。しかし冷戦構造の均衡を考慮し、GHQは日本の企業に機会を与え、若い経営者たちは針の穴から駱駝を通した。
そうしたいくつかの危機的状況と比べれば、規制緩和や構造改革による環境の変化は、乗り越えられない壁ではない。敢然と困難に立ち向かった先人と、私たちはどこが違うのか? その扉を開く鍵は、間違いなく「日本語で考える経営」という主題に潜んでいる。私たちの精神的支柱をていねいに洗い出し、闘うための砦になる根拠を明らかにすることが必要だ。
日本人であることに誇りを持ち、国際舞台に登場しても怯まず臆することなく、堂々と固有の文化を主張できる経営者が増えれば、日本の未来は大きく開かれる。ここにその一石を投じる役割を果たせれば、心血を注いで刻んだ文字にも意味が生まれる。
誤解のないように述べておくが、日本語で考えるという事は、他国の言葉を無視し、国粋主義的な考え方を優先させるということではない。他国から優れた知識や技術を素直に受け入れ、自分流に適応させるという精神的営為である。
遠回りをするようでも企業が安定した成長と繁栄を手にするには、文化の問題と真正面から対面せざるを得ない。中華思想でもなく米国的先駆け精神でもなく、大和言葉に依拠した和魂洋才という柔構造の思考形態を確立した先人に、今こそ謙虚に学ぶべき時を迎えている。
この本を上梓できるまで、私を支援し続けてくれたのが、同郷の後輩である㈱BKCの北村善三氏だ。彼は、毎日の仕事に追われる私と辛抱強く付き合い、胸の中に溜まっている思念を解きほぐし、一冊の本にまとめあげてくれた。
さまざまな情報提供を通して、「日本語で考える経営」というテーマに味付けをして下さったのは龍崎史郎氏である。龍崎氏との議論から、私自身が啓発されることも多かった。
日々の企業内教育やコンサルティング活動を通して、私に数多くのヒントを示唆して下さったのは、各企業の経営者や管理者の皆様方である。また他にも実に多くの方々からご支援をいただいた。私ども株式会社ソシオテック研究所の社員の諸君も、影に日向に支え続けてくれたことを忘れることはできない。
そして挫けそうになる私に勇気を与え、常に励ましてくれたのが孫のかわいい笑顔と娘たち、そして妻のあつ子だ。文字を積み重ねる孤独な作業を、彼女たちはいつも温かく見守ってくれていた。こうした多くの人たちに心から感謝して、私は上梓する喜びを噛みしめている。
この本が読者の一人ひとりと出会い、何かしら心に響くところがあれば、著者としては望外の幸福である。
2003年10月   竹内倫樹

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 日本語で考える経営 この記事をクリップ!Livedoorクリップ - 日本語で考える経営 Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets Share on Tumblr FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious Digg This FriendFeedで共有

ご購入方法

ビーケイシーの出版物は、お近くの書店でお求めになれます。書店に在庫がない場合、注文すれば取り寄せることができますが、2週間近くかかることがあります。お急ぎの場合、次の方法がありますのでご利用ください。

  1. ネット書店(amazon等)で申し込む。この場合、各ネット書店の手続きに従ってください。
  2. ビーケイシーにこのホームページから直接申し込む。発送に2週間近くかかることがあります。また、この場合、送料・代引き手数料・振込手数料等が別途かかります。

ネット書店で
今すぐご購入 »
Amazonで購入 bk1で購入

この本を買った人はこんな本も買っています

ロンおじさんの贈りもの
ロンおじさんの贈りもの
FPの選び方
今、相談したい!ファイナンシャルプランナーの選び方
あなたの財産守ります
あなたの財産守ります
founder_hyo1_obi
好きを仕事に

コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://bkc.co.jp/2003/11/371.html/trackback
トラックバックの送信元リスト
日本語で考える経営 - 株式会社BKC より

ホーム > ビジネス書 | 書籍のご案内 > 日本語で考える経営

ページの上部に戻る